カリオストロの城

私のフェイバリット映画のベスト5に入る作品です。

今でこそDVDやBDで簡単に見られますが、大昔はメディアが未発達でした。私は本編ドラマのCDをカーステレオで聞いて、満足していた時代に生きていた世代です。お陰で、ほとんどの場面を空でセリフが言えるようになりました。また、音声に特化しているので、改めて声優さんのうまさとすごさに舌を巻いた記憶があります。

カリオストロの城のファンの皆さんは、どのシーンがお気に入りでしょうか?

声真似入りでほとんどのシーンを再現できる私にしてみれば(ちょっと嘘です。)、一つに決められませんが、強いて言うならば、最後に見送るおじいさんのセリフ「なんて気持ちのいい連中だ。」でしょうか。まるでこのドラマすべてを総括しているかのような言葉です。単にハッピーエンドで終わったという意味ではなく、見終わった後、気持ち良く、幸せな気持ちにさせてくれるのは、この映画の真価であり、すごいところです。

そして、ルパンはかっこいいなあ、ということです。男の憧れでしょうね。普段はへらへらしているけれど、いざというときには、ダーティハリーの声で決める!男たるもの、こうでなければと思います。ファンであれば皆そうでしょうが、この作品を語り始めたら止まりませんね。

今でもそうですが、私は若い人たちに、このアニメを見るように半ば強制しています(笑)。文学にしても音楽、映像にしても過去の名作を伝えていくのは、年寄りの義務だと思っています。もちろん、時代とともに価値観は変わり、人による嗜好は多様性を増していくことでしょうけれど。今の時代、物事のあら捜しをしたり、批判をしたりすることが自己主張することであると勘違いしている人が多い気がします。そうではなく、自分が本当に良いものだと信じているものを発信することこそ本当の自己主張だと思うのです。

カリオストロの城から、とりとめのない話になってすみません。これからも、自分の心の琴線にふれた作品を鑑賞していきたいと思います。お付き合い、よろしくお願いします。