学校アップアップ
過日、テレビで2020年度から学校でプログラミング教育が導入されるにあ
たってそれに特化された塾の様子が紹介されていました。新学習指導要領の実
施に当たり、外国語(活動)の時数が増加します。子どもたちは、アップアッ
プ状態にならないかなと思ってしまいます。それ以上に、先生方が飽和状態だ
と思います。
確かに今、世の中は日進月歩の進化を遂げ、新たなスキルやツールを持ってい
なければ、これからの時代日本は生き残っていけないことはわかります。です
から未来を担う子どもたちに、様々な力をつけさせたい、あれもこれもと言う
気持ちはわかります。いろいろな新しい内容の学習活動が増えてきています。
総じて見ると、それはプレゼンテーション能力、企画創造能力であるような気
がします。それは企業戦士育成のためのようにしか思えません。
もちろんそれ自体を否定するものではありませんが、子どもの頃はもっとダイ
レクトな鍛え方、それも友達同士の絆を養える場であってほしいと思います。
授業時数が増えると言うことは、何かが削られると言うことです。矢面に立た
されるのは、各種行事です。これも、ニュースで報道されていましたが、運動
会が半日で終えてしまう小学校が増えているとのこと。理由は、保護者や地域
の事情、学校の事情のようですが、このようなことはこれから加速していくと
思います。遠足や社会科見学が学校の文化祭がはてまた修学旅行や体育的行事
が縮小、消滅することもあながち冗談ではなくなるかもしれません。思い起こ
せば、そういった行事で友情や団結、チームワークを覚え、集団で作る、行動
する達成感を味わったのだと思います。仲違いやけんかをしながらも、そこで
得たものは、一生ものの宝になったことを私たちは知っています。そういった
機会が少なくなってくるこれからの子どもたちのことを考えるとなんだかかわ
いそうに思えてきます。私たち大人は、うしろからがんばれと子どもたちと
教える先生方に声援を送るしかないのですね。