体験って大事だよね

昨日テレビを見ていたら、ジャニーズの国分太一二宮和也の二人がカブトム

シを捕まえる番組をやっていました。私は、個性的なキャラを持つ二宮君が大

好きで、彼の出ている番組は良くチェックしています。この番組で初めて、二

宮君が虫を触れないと言うことがわかりました。虫を怖がる彼は、冷や汗をか

きながらそれを克服しようと頑張っていました。そんな姿を見て、ますます好

感が持てました。

 

ところで彼は、今30代。この年齢で、彼のように虫が苦手でカブトムシが触

れないという人は多いのでしょうか。決して、批判や皮肉を言っているわけで

はありません。私は、50代後半で子どもの頃には、いろいろな昆虫を捕獲す

ることができた環境にあったため、触ることにためらいはありません。さすが

にゴキブリは素手ではだめですが。でも時代が変わり、昆虫も少なくなり、捕

まえる機会が無くなってくれば、苦手意識も生まれるでしょう。二宮君の場合

どうなのかはわかりませんが、結局は慣れなのではないでしょうか。

 

変な言い方ですが、物事の認識の欲求の要素に「触る」は、絶対入っていると

思うのです。たとえ触れなくても、触ってみたいと思う好奇心は未知のものへ

のあこがれから出るものだと思うのです。もし、最近の若い人たちが触ってみ

たいと思わなくなってきたとすると、それはちょっと困った事なのかもしれま

せん。私が言いたいことは、直接体験の大切さです。デジタル化が進み、疑似

体験がいくらでもできるような世の中になってきました。今時代は3Dから

4Dと言われるくらいです。でも、当たり前なことですが、結局ヴァーチャル

でしかないのです。

 

IC化が進み、今の子どもたちは、優れたパソコンソフトで知識や技能を身につ

けられる環境にあります。でも、そこには動物にかまれる痛みはありません。

虫を死なせてしまう悲しみもありません。友達と汗を流して作り上げる喜びや

人のために尽くしたときの幸福感もありません。

 

でもでも、ここまで書いていて気がつきました。私たち大人は、子どもたちに

体験させられるツールやスキルを持っているのだろうかと。そう考えると、

ちょっと怖くなってきました。