北海道で震度7

このニュースを聞いて、思ったことを書こうとし、3回書いて3回消しまし

た。言葉を選んでも、結局安全地帯にいる側からの同情のように思えてしまっ

たからです。奇しくも私が、前のブログで書いた「下に見る人」そのものでは

ないかと思ってしまうのです。報道で様々な状況が流れる中、私たちはおおよ

そのことは、わかりますし想像することはできます。しかし、当たり前のこと

ですが、実感することはできません。

私は、関東に住んでいるので、だいぶ前では阪神の大地震、最近では広島、そ

して今回の北海道の天災の直接的な被害はありませんでした。間接的な影響を

受けたのは、東日本の大震災でした。その時の自分の経験で心に残っているの

は、車のガソリンを求めてガソリンスタンド脇で夜を明かしたことです。ライ

フライン等が遮断されたとき、こうなるんだと身をもって知りました。しか

し、考えてみれば私が経験したことはたいしたことはないわけです。車が動か

なくても、不便ではあるかもしれませんが不幸なわけではないのです。直接被

害に遭われた方は、家族を財産をなくされた場合もあるわけですから、比較の

対象ではありません。

そう考えると、今回の震災を含め、災害に遭われた方々、現在も被害のただ中

にある方々には、軽々しいものの言い方はできません。でも、これだけは言い

たいと思います。広島の災害でもそうでしたが、みんなが協力しながら生きる

ことに前向きであることに勇気をもらいます。自分たちも、いつどんな災いが

あるかもしれないけれど、その時に、ああ、あの時もみんながんばっていたの

だからと元気を呼び起こす源になると思います。のど元過ぎれば熱さを忘れ

る、ということわざがあるように、その時は大騒ぎしても、次第に記憶から

フェードアウトしてしまう、今回の災害に限らず、何事にもこのことわざが示

す教訓を戒めにして、そして今、北海道で苦労されている方々に思いを馳せな

がら、日々を送っていきたいと思います。