はじめてのおつかいと山本五十六
昨日、特番で「はじめてのおつかい」をやっていました。
この番組は、ついチャンネルを合わせてしまいます。こちとら、寄る年波のせ
いか、これまでの回で何度泣かされたかわかりません。この番組を見ている
と、子供の成長には学習が必要なのだなということを実感します。
ここまで書いて、タイトルの意味に気が付かれた方は、勘が鋭い。山本五十六
の言葉に以下のようなものがあります。
やって見せて 言って聞かせて させて見て ほめてやらねば 人は動かず
言い回しの多少の相違はあるようですが、この名言と「はじめてのおつかい」
には共通するものがあると思います。「やって見せ」これは、親が子供と一緒
に生活の中で行動を共にすることで、子供にその行動様式が刷り込まれること
を指すのだと思います。「言って聞かせて」これは普段の行動の中でのいろい
ろな注意事項や手順などを指します。挨拶などは、基本事項として挙げられま
す。「させて見て」ひとりで最後までさせるということが大事です。番組でも
いろいろな配慮をしながら、一人でさせることを尊重しています。「ほめてや
らねば 人は動かず」最大限ほめることで、自信がわき、次のステップへの意
欲となります。動く、とは心の動きをこの場合指すものと考えます。
この番組を見ていると、子供のたくましさと成長のすごさに驚かされます。親
がおろおろしている間に子供は育っているのです。親はなくとも子は育つ、で
すね。そうは言いつつ、やはり子供にとって親、あるいは親に代わるものは必
要です。普段、やって見せているのは誰でしょう。口うるさく、言って聞かせ
ているのは誰でしょう。そして、子供はだれのためにチャレンジしているので
しょう。我々は知らずに(もちろん意図的なものも含めて)子供に学習させて
いるのです。