グッド・ドクター

昨日が初回の、山崎賢人主演のドラマです。

主人公が、自閉症を持つ医師というのが、新しい設定です。

元は韓国ドラマで、評判がよくアメリカでもリメイクされたと聞きました。

賢人君頑張っていましたね。これから目が話せない展開になっていきそうで

す。

 

いろいろ考えさせられます。

この10年間で、人とのコミュニケーションがうまくとれない自閉症(今で

は、もっと多岐に渡る名前がつけられますが、ここでは総称して)について、

マスメディアを通じて認知度が高くなってきました。

では、理解度は向上しているでしょうか。

 

私は、これまで自閉症を持つお子さんと多く関わってきました。

傾向を含めて自閉症を持つ子どもは、全体の10%から15%いるそうです。

成長するにつれ、緩和されたり、改善されるケースも多いと聞きますが、その

まま成人するケースが多いことは、自明のことです。

自閉症は、自分のやり方や視点、手順で物事を理解するので、それがうまくい

かないとコミュニケーションに齟齬が生じます。

端から見ると困った子(人)となりますが、実は困っている子(人)なのです。

一見、自己中心的に見えるのですが、物事のとらえ方が違うので、自分勝手と

は違うのです。でも、それらのことを頭で理解していても、自分の同僚が自閉

症だったら、自分の家族の主治医が自閉症だったらと考えると複雑な気持ちに

なるでしょう。

 

このドラマのような設定は、特別かもしれませんが、私たちの身近に、そう

いった病を抱えている、いえ、戦っている人がいるということは、私たちは認

識しなければなりません。

もしかすると私たちも(もちろん私自身も含め)、そういった傾向を持ってい

るかもしれないのです。

 

いろいろな人たちと共存していくためのヒントを与えてくれるドラマになるか

もしれません。