グッド・ドクター(第2話)
今、注目しているドラマ、グッド・ドクターの第2話が昨日放映されました。
主人公は、山崎賢人演じる小児外科医が主人公です。自閉症を持ちながら、た
ぐいまれな記憶力を持つ、という役どころです。
このドラマが始まったときに私が興味深いと思ったのは、自閉症を持つ医師と
いう設定です。医師であるが故に、周りとの軋轢は避けられない。その中でど
のように折り合い(同僚にしても、主人公自身にしても)をつけていくかが、
見所だと思っています。
しかし、です。昨日の回は、ストーリーとして面白かったですが、主人公の位
置づけが薄れていたような気がします。
医療ドラマは、毎回登場する患者を中心に話が展開することが多いです。加え
て、病院内部の政治的な部分も織り交ぜ、それだけで十分に一つの話が成り
立ちます。そこに主人公の自閉症をどのように絡ませていくのかが今後の鍵と
なるのではないでしょうか。自閉症を持っているが有能な医師、そこからスラ
イドしてちょっと変わっているが有能な医師という見方になると、よくある普
通のドラマになってしまいます。昨日の回を見ていると、多くの周りの人間が
主人公を悪く思っている、主人公がかわいそうだ、と思ってしまいます。確か
に昨日の中で奇矯な行動は、子どものおもちゃを取り上げることぐらいでした
からね。私たち見ている側が、同僚や保護者の立場に立って「有能らしいけれ
ど自閉症があり騒動を起こす困った奴」というような感情移入できる、場面設
定をしないと、せっかく本ドラマで問題提起している障害者とどう関わってい
くか、という事が薄まってしまうような気がします。
前にも書きましたが、私はそういった障害を持つ子どもたちと関わったことが
あるので、この番組には大きな期待を寄せているのです。乱暴な言い方をする
と、自閉症の人と最初つきあうと戸惑いと煩わしさを覚える、でも思考に一定
のパターンがあり、それを理解するとお互いにスムーズに生活できる。そう
思っています。
次回に期待したいと思います。